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200210-16:Kingdom of Cambodia

研究室ブログ

[年間を通して随時、修練医がリサーチや監査に同行しております。

 同行での報告、感想等を随時掲載しております]

 

2020年2月10日〜16日にかけて、カンボジア王国の調査に修練医2名が同行して参りました。

WHOとMinistry of Health[保健省]が主催するOSH national profile策定のための
ワークショップ参加ならびにカンボジア王国における
産業保健体制、社会保障制度を調査が目的でした。

ワークショップでは、各省庁から代表者が出席していましたが、
労働安全衛生領域に対する認識はまだまだ発展途上という状況でした。

 

行政機関においては、Mistry of Labuor and Vocational Training [労働・職業訓練省]、
National Social Security Fund [国家社会補償基金]、
Ministry of Health[保健省]を訪問しました。

 

前日までのワークショップでご一緒したMoLVTの方もいらっしゃいました。
カンボジアでの労働安全衛生の状況などについて
有意義なディスカッションがなされました。

NSSFにおいても、同基金の活動内容やカンボジアの
労働災害補償制度について、ディスカッションがなされました。

 

医療機関においては、
Cambodia-China Friendship Preah Kossamak hospitalと
Calmette hospitalを訪問しました。

Calmette hospitalには、心臓病センターやICUも完備されるなど、
高度医療が提供できるとのことでした。
また医師から直接、医師の養成制度や教育状況など詳細な説明を
受けることができました。

 

午後には少し市内を散策する時間もありました。
トゥール・スレン・ジェノサイド博物館などに行きました。

ポル・ポト政権時代のクメール・ルージュにおいて、
拷問や虐殺がなされた場所です。
当時の悲惨さを肌で感じることができました。

私自身は、昨年のメコンデルタでのワークショップに続き
2回目の東南アジアでした。

今回のカンボジアは海外トラブルはまさにこういうことかということに
巻き込まれることもあり、刺激に飛んだ出張となった次第です。

 

[文責:修練医 髙橋 宏典 TAKAHASHI HIROSUKE ]