テレワークの対象でなかった働く人

テレワークの対象でなかった働く人の健康影響には、以下のようなものがあがりました。

 

生活習慣

通勤時のストレス軽減・通勤時間の減少が期待されます

・在宅勤務者が増える事で通勤を行う人が減少します。満員電車での通勤が緩和され、車の渋滞も緩和され到着時間も早くなります。結果、ストレス軽減が期待されます。

 

仕事

【優先】【労働者の声】テレワークの対象とならなかったことへの不満/不安が懸念されます

・テレワークの方とのオンライン会議での負荷増、感染発生の緊急時対応が求められる事負荷などでの不満・不安や、単に自部署だけテレワークが出来なかった事そのものへの不満が聴かれる場合もあります。

対策

・具体的な不満・不安がある場合には環境改善について相談し個別の改善対応をご検討ください。直接会話が出来る機会が減少している事で、同僚や上長から互いに支えあっている感覚を持ちづらくなっています。文字だけでなく、声や映像を含む方法でコミュニケーションを図ると、少しでも支援を受けている感覚が高まります。

 

【優先】【労働者の声】コミュニケーションが取りにくいことによる生産性低下が懸念されます 

・テレワークへ移行した方とのコミュニケーションがPCを通した方法に限定されます。メール等で文字だけのやり取りを行っても、互いに繋がっている感覚・支えあっている感覚が十分補えません。連携の低下は生産性の低下にも繋がります。

対策

・感染症対策をとりつつも、積極的にコミュニケーションをとりましょう。具体的には、電話による声、動画による映像があると繋がっている感覚を得やすくなります。現場に来られない方とは、毎日少しでもネットミーティングを行っては如何でしょうか。

 

【優先】【労働者の声】上司によるラインケアが行き届かない可能性があります

・少ない人数で作業をしないといけない場合、上司・同僚の支援が少なくなることが考えられます。個人の変化を把握しづらくなり、意欲の低下や体調不良などへの気づきが遅れることが懸念されます。

対策

・上司は、業務の都合でテレワークができず出勤している部下の健康について特に留意する必要があります。声掛けや現場巡回の頻度を増やす取組みも有効です。

 

業務量の変化が考えられます

・テレワークへ移行した方へのサポート業務、テレワーク会議の増加、感染発生時の現場対応による業務などにより業務量増加の可能性があります。事業継続の為の業務内容の絞り込みにより、業務量減少の可能性もあります。業務時間が継続的に増加した場合、メンタル疾患や脳・心臓疾患のリスク増加に繋がります。

対策

・業務の優先順位付けと絞り込みをご検討ください。

 

会議時間の変化が考えられます

・テレワーク会議への参加を現場出社している方へ求めることで、必要な会議数が増加する可能性があります。テレワークのシステムがスムーズに機能しない場合、一時的に会議時間が延長する可能性があります。感染症対策により社外を含む会議数は一時的に減少する可能性があります。

対策

・会議内容を明確にし、終了時間を厳守しましょう。メンバーを厳選する事で、参加者にかかる負担を軽減できます。

 

新しいシステム導入など変化へのストレスが懸念されます

・自身はテレワークではなくとも、周囲の方がテレワークに移行すると、システムの利用の為、理解が必要となります。新システムの使用そのものや、出社人数の変更などの業務方法や就業環境の変化によるストレスがかかります。特にIT機器に不慣れな方にとっては初期設定・その後の使用ともに精神的に負担が大きくなります。総務部門等のITサポートする側の方にも、相談が増加すると思われます。

対策

・少しでも使いやすいシステムを使用しましょう。誰かがシステムや新しい業務方法で困っていないかを把握しましょう。その為に小さなMtを実施しては如何でしょうか。ストレスが溜まっていそうな方へは、電話でも構わないので話を聴いていただく事、声がけを行う事がストレス低減にも繋がりますし、ストレスからメンタル疾患への 変化時に早めに気づき、ひいては重症にさせないことに繋がります。

 

家族・地域

【優先】【労働者の声】家族に感染させてしまうかもしれない不安が高まります 

・本人が出社を続ける以上、テレワークをする場合に比べて、本人が感染する可能性が高くなります。さらに家族に感染させないか心配される事も自然な事だと思われます。特に高齢者・心疾患等の持病を持ち家庭内で同居される方はコロナ感染時の重症化リスクが高い為、心配されるのも理解できます。また幼い子供のリスクにつきましては、リスクが高いと言えなくても、親として不安感を強めるのは自然です。仮に出社していても業務に集中できないようなケースも考えられます。

対策

・不安について何度か話を聴く事をお勧めします。本人・ご家族の状況と希望を踏まえ、何らかの配慮が職場で可能かご検討ください。集中できない、憂鬱である、睡眠に障害が生じているような状態が続いているようであれば、メンタルクリニックへの受診・相談を勧めましょう。

 

疾病・医療

【優先】感染するリスクが(テレワークの労働者と比較して)高い 

・本人が出社を続ける以上、テレワークをする場合に比べて、本人が感染する可能性が高くなります。

対策

3密を避け、手洗いなどの基本的な感染対策を可能な範囲で徹底させましょう。発熱者等には極力年休等を利用し自宅で過ごす事を勧めましょう。感染が強く疑われる方が発生した場合には、事前に医療機関等へ連絡の上で受診するよう指導しましょう。感染が分かった場合、保健所の指示があれば従いましょう。

 

【優先】感染による重症化リスクが高い人への対応が必要です 

・新型コロナウイルスに感染することにより、重症化する可能性の高い人(高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患等の基礎疾患がある人、透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている人等)に対して対応を行うことが必要です。また、妊娠中や出産直後の人に対しても配慮が必要です。

・新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、通常の診療が制限・抑制され、疾病コントロールが悪化することも懸念されます。

対策

・1人1人の健康状態により、どこまでの配慮が必要かが異なると思います。まずは、重症化する可能性の高い人への対応に関する方針を定め、周知しましょう。実際の配慮は個別に検討することになると思います。そのため、産業医や保健師等の産業保健スタッフや人事が窓口となり、本人から相談を受ける体制を整備し、社員に周知しましょう。

・通常の診療が制限・抑制され、慢性疾患を中心に、疾病コントロールが悪化することも懸念されます。そのような可能性に留意し、健康診断の事後措置を確実に実施しましょう。

 

【優先】【労働者の声】感染するリスクに対する不安が高まります 

・本人が出社を続ける以上、テレワークをする場合に比べて、本人が感染する可能性が高くなります。特に高齢者・心疾患などの持病を持つ場合、コロナ感染時の重症化リスクが高い為、心配されるのも理解できます。

対策

不安に関しては、家族に感染させてしまうかもしれない不安の場合と同様に、まずは本人から話を聴くことをお勧めします。何らかの配慮が可能かご検討ください。集中できない、憂鬱である、睡眠に障害が生じているような状態が続いているようであれば、メンタルクリニックへの受診・相談を勧めましょう。

 

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