大会長挨拶

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大会長挨拶

第30回九州農村医学会を北九州市の産業医科大学で2020年7月3日・4日に開催させていただくことになりました。今回の学会では、「農村における健康寿命延伸 『⾧く元気で働き続けるために』」がメインテーマです。

 

ご存じのとおり、少子高齢化が急速に進展する日本において、活力を維持し、現在の社会制度を存続させるためには、国民が少しでも長く自立した生活ができる健康寿命を延ばし、さらには生産活動やその他の社会活動に参加することが必要になってきています。現政権において、“健康寿命延伸”や“一億総活躍社会”を主要政策として挙げて推進していることからも分かります。

 

多くの国民の健康寿命を延伸するためには、高齢者の健康管理だけでなく、若い時からの健康づくりが不可欠です。各地域で世代を超えた連続的な健康づくりがなされるためには、地域保健と職域保健といったように、異なる枠組みが個別に推進するだけでは効果が上がりません。厚生労働省は、時代に則した地域保健及び職域保健の連携の基本的理念や連携の在り方等を定めた「地域職域連携推進ガイドライン」の改訂版を2019年9月に発表しており、今後、各地域で連続的な健康づくりの取組みが推進されることが期待されています。

 

農村は、生活と仕事が一体となっている場です。すなわち、地域保健と職域保健の区別なく、健康づくりが推進できる場です。そのような場で、「長く元気で働ける」ための健康づくりを考えることは、日本全体の課題解決の方策について、大きなヒントが得られるはずです。

 

産業医科大学は、日本の産業保健・職域保健のメッカと言っても過言ではない場所です。そのような産業医科大学に多くの方に足をお運びいただき、メインテーマである農村における“健康寿命延伸”の方策を一緒に議論いただきますようお願い申し上げます。

 

 

2019年11月

第30回九州農村医学会 大会長

産業医科大学 産業生態科学研究所 教授

森 晃爾